ああああ

漫画・本・映画・演劇・その他コンテンツの感想を書く場としてがメイン。日本語の練習を兼ねています。

「敬虔>愛よりもアプリオリ」

期待していたより面白くなかった。その理由は、「いちごパンツを撃鉄に」、で見せた岡本氏のイメージから外れる要素が殆ど舞台上に見られなかったから。今回は宗教と愛、がテーマらしい(そうであるように告知からは読み取れる)が、宗教という人類史上最難の題目に対して言及している様子は殆ど感じられなかった。舞台にあったのは盲信と自慰で、それは前作にもあったものだ。
加えて、当日パンフや稽古ブログにおいて(熱心なファンかよ)、「この作品がオナニーである」と言及されていたため、観劇の態度が少し穿ったものになってしまった。言葉遊びや身体表現、歌に踊りなど、「お前が楽しくてやってるだけじゃないのか」と感じてしまう部分もあった。勿論これは、観客が製作者の解釈を馬鹿正直に「信じる」ことに対する岡本氏の皮肉なのかもしれない。
話に意外性が少なく見ていて退屈だったことも印象を悪くした。

否定的な感想しか書いていないが、勿論面白いと思った箇所も多くあった。

appleのロゴを齧られた現在の象徴として使ってたとこ
・「1回だと何を言ってるのかよく聞こえないが3回も繰り返せばさすがに聞こえる冗談」メソッド
・射精 しゃっせーん(射精してごめんなさい)
・速めかつ長めの語りの台詞のなかの浮かぶカタカナ(オピニオンとかアプリオリとか)
・マイクと拳銃の組み合わせ
・世俗にまみれる→強姦かよ勘弁してくれよ(僕の思考が世俗に塗れているのかもしれない)→アイドルでした
・最後の歌
・言葉選びはやっぱり上手い(資料→思慮とか…あまり覚えてないけど)
・替え歌もよかったけど、幸せなら手をたたこうは過剰だったように感じた。それはダイジェスト版で一回見たからかもしれない。
・排泄物を食べる超存在=究極的自慰存在


ちょっとうんざりした部分
ジュマンジは女だ という文字演出
ジュマンジのくだり
・自分の性衝動をぶつけるだけで最後まで結局自分からは何もしないのに「主人公」立ち位置の男(既視感)
・アイドルソング(全く違和感はないが、曲を作るのが好きなんですね……ぐらいにしか思えなかった)
・わざわざ観客席から這うタヌキ


結局この芝居で他者のことを思って登場人物が慟哭したのはラストシーンの少女だけで、それ以外は全部自分に対してか、或いは自分が見た幻想に対して喋りかけてるだけだったので、この芝居が他者に対して殆ど開かれていないことを揶揄して「オナニー」と言ったのかな、と思った。そして最後の少女の叫びに対しての答えは、示されないまま舞台は終わった。


あと、Re-mixを見た時に「トツ!チン!オウ!チツ!トツ!チン!オウ!チツ!」と背景で歌ってるのが面白いなと思って、「凸!=男根!凹!=膣!」という文字にすると下卑すぎる掛け声が、カタカナ語とすることで意味を失い単なるリズム刻みに姿を変えていて、今回も同様のおかしみが見えて、よかった。シュハキマッセーリ、シュハキマッセーリ。

あと本筋とは関係ないが、ナントカタヌキが食物連鎖から抜け出てるならヒエラルキーの頂点には居ないだろと思った。