読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ああああ

漫画・本・映画・演劇・その他コンテンツの感想を書く場としてがメイン。日本語の練習を兼ねています。

カウボーイビバップを見た

COWBOY BEBOP Blu-ray BOX (通常版)

COWBOY BEBOP Blu-ray BOX (通常版)

マイメンのdokataが好きなアニメとして本作を挙げていたため、Amazon primeで検索し、何日かかけて見た。

本作は、宇宙開発が進んだ数百年後?の未来において、賞金首狩りを生業とした主人公たちを巡る物語だ。話数が一桁のあたりでは、スパイクたちが高額賞金首を追いかけ、見事事件を解決するが思わぬすれ違いで賞金は手に入らない……というストーリーの典型を反復していたが、5人(?)目の仲間であるエドが船に乗ってからは、その典型から外れ、一人ひとり中心に据えてキャラクタたちの過去を扱ったり、気分を変えてコメディの雰囲気に振ってみたりと、油断ならない方向へ歩を進めていった。

特に23話から最終話までの悲しげな雰囲気は、登場人物たちに愛着が湧いてしまった分、どうにもやりきれなかった。
何度も見たくなる理由がわかる作品だった。

作品を効果的に彩っているのが音楽だろう。印象的なオープニングは勿論、シーンの随所で挿入される曲は情感を刺激するし、最終話でエンディングの2番がかかったときは興奮した。サントラ買ってしまう。

また時間が出来た時誰かと見直したい。

                                                                    • -

3/1 追記

思ったことだが、フィクションに通底する因果応報の摂理はどうにかならないのだろうか。
フェイが最後に言った、「帰る場所」はもう既にそこにあったのに、スパイクやヴィシャスは立ち止まることが出来ず、転がり切るところまで慣性に身を任せてしまう。それが男の美学なのか? 人を殺しまくったら幸せになってはいけないのか? 絶対に許せない相手と心中しなければ行きていけないのか? 適当に折り合いをつけ、今ある幸せを守ることは魂に背くことになるのか?
これはキャラクタの心理を超えて、視聴者の中の倫理観に問題があるように思う。咎を背負えば死なねばならぬ。そう視聴者が思っているのに生き残れば、「ご都合主義」なのか? 

賞金稼ぎという仕事柄、スパイクたちは銃弾が飛び交うようないつ死んでもおかしくない生活を送っていたわけで、主人公補正として生き永らえてきたわけだが、それも実は、暗に死に場所を求めていたと読めば、ほんわかしたコメディも哀しく見えるかもしれない。
長期的な目標もなく賞金稼ぎをし続けるなんてことは、実質緩やかな自殺みたいなものだったのか。

そういう不器用さを肯定すべきではないと思う。